古民家ならではの贅沢な風情
学生時代からの友人との香川旅に「空と家」を利用させていただきました。あまり目的地を決めずに、街を散策しマイナーな場所を転々とする旅のような旅程でしたが、本宿はそれに非常にマッチし、ホテルや高級旅館ではなかなか味わえない風情や暖かみを強く感じることができました。
「良いものはそのまま」が良い
古民家の良い部分を可能な限りそのまま利用された宿の造り。「古き良きもの」というのは、どうしてこれほど人を惹きつけるのでしょうか。ここでは、日頃の殺伐としたストレスが煙突から飛んで行き、なんだか凄く安心させられて、ゆったり時間が流れていくようです。
大きな青い陶器風呂のある浴槽
温泉ではないものの、大きな陶器風呂のある浴槽が最高に気持ちいい。2024年時点で7~8年目とのことでしたが、非常に綺麗に保たれていて驚きでした。さらに、ベッド、軽めの布団、低めで柔らかい枕が、(私にとっては)心地良すぎる寝具セットで、深い眠りにつくことができました。
木造ならではのノスタルジア
リビング、寝室、浴槽等のメインどころはもちろん、キッチン、洗濯機、お手洗い、全ての場所が清潔に保たれ、痒いところに手が行き届いていました。軋む度に懐かしい音を奏でる廊下、祖父母の家を想起させる階段の匂い。木造ならではのノスタルジアが素敵です。
思わず「必ずまた来よう」と呟く
例えば、東京駅から「空と家」の最寄り駅である多度津駅まで、新幹線を使っても5時間ほどかかります。多度津駅周りには有名な施設や観光名所はありません。でも、「また来よう」と思いました。美味しいうどんを食べて、神社参りをして、少し自然に触れて、そして空と家でゆっくりしよう、と。この宿には、それくらいの確かな魅力があります。